初代 600シリーズ (ローバー)

仕入車両

弊社の在庫に ローバー 620SLi がございます。 ※2021・1・11現在

ローバーのクルマが10代の頃から好きです。でも、なかなか所有するには至りませんでした。

結局40過ぎてから、ローバーのクルマを手に入れるようになりました。最初に手に入れたのは416トゥアラーでした。ホンダ コンチェルトがベースとなったことが知られている初代400シリーズのワゴンです。何とも言えぬ、英国調デザイン。内装も外装もベース車が日本車のはずなのですが、満足させてくれるのです。FFと言ったらローバーですよね!!

なぜ満足なのか考察してみました。

英国調でない本物の英国車も乗りました。ジャガーソブリン。本物は違うのか、よく観察したのですが、あまり意味のない作業の気がしてやめました。というのも、私のとっては世界観が大切なのであって、本当に仕立てが良いかどうかは、二の次です。おそらくそのあたりは値段次第でかわるものなんですよね。もちろん、英国FR車、良かったです。

さて、その後ミニを手に入れました。ケンジントンというモデルです。1.3インジェクションでエアコンもついてます。ダッシュボードは基本プラスチックむき出しですし、木目のところは本物の木材を使ってますので逆に朽ちているところもあります。でもこれでいいんです。ちゃんと英国車を感じます。

そう、ミニもソブリンも416トゥアラーも「世界観」で満足なんですよね。

今回はローバー600です。まわりまわって、またホンダ車ベースのローバー車を手に入れました。この度はアスコットイノーバがベースです。でも、ここが特に今回楽しみにしているところなんです。アスコットイノーバはバブル経済が終わってからデビューしたんです。ほんのちょっと5ナンバーをオーバーする、高級パーソナルという世界観。日本ではまったく時代を外してしまったので、販売は振るいませんでしたが、こんな贅沢な車をベースにローバー600は作られたんです。結果1993年から1999年まで販売されたのです。逆にアスコットイノーバは3年半ちょっとしか作られませんでした。そういうわけで、ローバーのためにアスコットイノーバを開発した感じになっちゃいました。今となっては日本の市場ではアスコットイノーバを探すのも大変です。

少し脱線しますが実は、ローバー200も800も興味があるのですが、それはまだお預けにしています。信頼性に対する評判があまりよくないので、壊れても自分のメンタルが大丈夫な大人になってからチャレンジしたいと思っています。

思い出話しになってしまいますが、10代のころ、MGBに乗せてもらったことがあります。それはもう助手席に乗っているだけで楽しかったのです。その喜びが私の世界観をカタチ作ってしますので、ガタピシいうボディとか、雨漏りとかはあまり問題ではないのです。なのでビートも好きです。MGBとビートは同じような世界観の気がします。MGFなんかコンセプトがビートの普通車ですよね。

まとめます。つまりローバー600とは、バブルな資金を投入し開発されたベース車に英国風世界観を載せるというという、二度とできないような贅沢な車なんです!!

実例をあげます。最近の似たような例です。トヨタiQ(約170万円)にアストンマーティンの世界観を作るとどうなるか。シグネットが完成し475万円でした。単純に比べることはできませんが、ローバー620SLiは280万円でその世界観を完成させていたのです。アスコットイノーバは約220万円ですから、たったの60万円でローバー75みたいなクルマを作ってしまったわけです。(75は600の後継車)75は400万円からでしたので、当時の親会社のBMWは商売上手?ホンダは損しちゃっったのか?このあたりの話はまたいつか。

いまはじっくり620SLiの世界を楽しもうと思います。