初代 900シリーズ (ボルボ)

仕入車両

過去に取り扱った在庫車輛になります。940 ポラール エステート

最後のFRボルボということで、ずっと気になっていました。みんな大好き240と比較されることが多い。スローライフがしたい場合、やっぱり240となるようです。わたしも一度は乗ってみたい。でも940から乗ってみようということで仕入れました。

ちなみに960は6気筒です。940は4気筒。

940でもすでにクラシックなので、楽しみにしていました。そしてやっぱり楽しい。まず、ゆったりの味わいが濃い。そしてライトプレッシャーターボが裏方でいい仕事しています。遅くない。でも130馬力です。2.3リッターシングルカム。

さて、ロングノーズで低い着座位置、気持ちのいいシート、これがボルボだったんだなぁとしみじみしちゃいました。FRなのにフロントタイヤから前のバンパーまでがFFみたいに長い。

V40やV70、XC90なども乗りましたが、もちろんいいクルマです。ですが、いいクルマに乗りたいわけではないんですよね。

ボルボは940の後、急にFFで様々なチャレンジをします。ボルボのあだ名といえば「空飛ぶレンガ」ですが、240でついたその名前を後継モデルの850が引き継ぎます。BTCCにワゴンで参加。850は5気筒エンジンを横置きで積んでましたね。960のエンジンがポルシェがかかわっていたようですが、それから1気筒減らして850に横置きで積んじゃう。安全からスポーティへの脱却です。

ドクターのクルマというイメージはだんだん消えていくのですね。妄想なんですが、ドクターは驚異的な回転半径の240が必要だったのではないかと考えます。ボルボ240は1974年デビュー。昭和49年。救急車よりかかりつけのドクターだったころ、ボルボ240、狭い世田谷もぐいぐい行けちゃう。そんなことをイメージしちゃいます。妄想です。

実は940と240メカニズムが共有している部分が多いのです。940より安く買えるワゴンとして240がしばらく残されました。もしかしたら940をドナーに240が延命されるというパターンもあるような気がします。いずれにしてもそういう背景のおかげで240のパーツもまだ手に入るようです。

ドンブラコとゆったりクルマに乗りたい方に、940 お勧めです。